2017年2月12日日曜日

通り芯寸法はなぜ動くのか?

いつの間にか動く?

通り芯寸法がいつのまにか動いてしまった、という経験はないでしょうか?特にワークセットを使って複数で作業をしていると、いざ出力しようとしたら通り芯寸法がなくなっていた、などという経験はないですか?
なぜ、通り芯寸法がどこかにいってしまうのでしょう?誰かが動かしてしまったのでしょうか?

実験

おそらくそれは通り芯の3D範囲を変更してしまったためにおこるのです。通り芯は3D要素なので立体的に存在しており、その実在範囲は通り芯を選択したときに表示される○で表されます。
○が3D範囲
この◯をドラッグすると、通り芯の立体的な範囲が変更されます。
通り芯の3D範囲を変更すると寸法も移動する。
と同時に、通り芯寸法の位置も変更されています。Revitの寸法は押さえている要素の参照を保持しているため、要素から影響を受けます。したがって、通り芯の立体的な状況に応じて、寸法の位置も変わります。
困るのは、このビューだけではなく、この通り芯を表示しているほかのビューにも影響が出てしまうということです。たとえば、2階や3階のビューの通り芯寸法の位置も変更されてしまいます。
ほかのビューの通り芯寸法位置も変更される
印刷用のビューにある寸法が、本人も知らない間に位置が変わってしまうというのは、かなり困りものです。実施設計などで図面が増えてくると、かなり面倒なことになります。図面の体裁を整えつつ、「勝手に動かない」寸法を作成するにはどうしたらいいでしょうか?

通り芯寸法が知らないうちに動くのを防ぐには

こうした面倒を回避するには、まず

心得1:通り芯やレベルの3D範囲はできるだけ広く

するということが重要です。計画変更などで、ちょっと外壁の位置がかわっても大丈夫なぐらい、敷地の外側まで十分に広げます。けっこう「こんなに必要?」と思えるぐらい広くていいです。
通り芯の3D範囲は十分に広く

心得2:通り芯寸法はトリミングしてから

印刷用のビューは必ずトリミングします。必要なくてもトリミングします。トリミングに合わせて通り芯は短くなるので、そのあと通り芯寸法を作成します。
トリミングした後で通り芯寸法を作成する
トリミングした後に通り芯に対して作成した寸法は、トリミングの中でも外でも、通り芯の範囲が変わったからと言って、位置が変わってしまうことはありません。たとえば、上の図の右上のトリミング領域内に作成している寸法も、通り芯の3D範囲が変わったからと言って変更されることはありません。いつまでもその位置にいます。
トリミング後に通り芯を選択した場合、小さく「2D」と表示されます。
この2Dの状態だと範囲は●で表示されます。こうなった時に作成した寸法は通り芯そのものの状況には影響されず、いつまでも作成したときの位置にいます。
通り芯を選択すると「2D」と表示される
2D範囲を変更しても通り芯寸法の位置は変わらない

トリミング内に3D範囲が無いように!

いくらトリミングを設定しても、トリミング領域内に3D範囲がある場合は、寸法の位置が変わってしまう可能性があります。
トリミング領域内に3D範囲があると寸法が動く
このような場合、作成した寸法は立体図形としての通り芯を掴んでいるので、通り芯の立体的な範囲が変更されたら、当然それに追随して位置が変わります。
通り芯の3D範囲は必ずトリミング領域の外になるようにします。

レベルの3D範囲も十分に広く

同様のことがレベルにも言えます。レベルの3D範囲も十分に「これでもか!」というぐらい広く取っておきます。また、通り芯も上下に十分に広く広げます。
通り芯もレベルも広く取る
そして、レベルの寸法を作成するときは、必ずトリミングをしてから作成してください。
トリミング領域を設定してからレベル・通り芯寸法

PINの活用

通り芯やレベルの3D範囲を十分に広げたら、「ピンで固定」しておくとよいでしょう。
通り芯やレベルはピンで固定
そうしておいて、修正の▼をおして、「ピンされた要素を選択」のチェックをはずしておきます。
ピンされた要素を選択をはずす
これで、不用意に通り芯の位置を動かしたり、削除したりするミスも防ぐことができます。

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