2016年7月10日日曜日

カテゴリ/サブカテゴリ名のレイヤでDWGに書き出す

サブカテゴリ名をレイヤに割り当てる

Revitの図面データをDWG形式で出力するとき、問題となるのはレイヤの割り当てだと思いますが、カテゴリおよびサブカテゴリ名をそのままレイヤ名として出力するのであれば、とても簡単です。

(1) 任意のフォルダを右クリックし、[新規作成]-[テキストドキュメント]で空のテキストファイルを作成して、適切な名前で保存します。
(2) [R]-[書き出し]-[CAD形式]-[DWG]で、書き出しセットアップのボタンをクリック
書き出しセットアップを修正
(3) 新しい書き出しセットアップをクリックし、名前をつける。
新しい書き出しセットアップ
(4) [標準からレイヤをロード]のプルダウンメニューから[ファイルから設定をロード]を選択。
ファイルから設定をロード

(5) 警告が表示されるが、気にせず[はい]を選択し、(1)で作成した空のテキストファイルを選択すると、カテゴリ、サブカテゴリ名がレイヤの列に表示されます。
カテゴリ/サブカテゴリ名がレイヤに割り当てられる
(6) [OK]を押して[DWGを書き出す]ダイアログボックスに戻り、DWGファイルを出力する。

サブカテゴリは、任意に作成できるため、プロジェクトごとに異なりますので、プロジェクトが異なる場合はもう一度この手順を繰り返します。

さて、出力されたDWGをAutoCADで開いてLAYERコマンドで、画層をみてみます。
AutoCADのレイヤ
このようにカテゴリとサブカテゴリの名前で出力されていることが分かります。
実は「モディファイヤ」を使えば、このような空のテキストファイルは必要ないのですが、こちらのほうが簡単かつ確実なので、ご紹介しました。

モディファイヤの追加


AutoCADのレイヤをみると、モデル要素も注釈要素もごちゃ混ぜになっています。注釈のカテゴリは[注釈]という接頭辞をつけて出力してみましょう。

(1) [R]-[書き出し]-[オプション]-[書き出し設定 DWG/DXF]
書き出し設定の修正
(2) モディファイヤのノードまでスクロールして、[カスタム1]のレイヤの列を「注釈」、色を[3]とします。
モディファイヤの編集
(3) まず[すべてを展開]をクリックし、またスクロールして、注釈のノードすべてを、[SHIFT]キーを使って選択したうえで、[レイヤモディファイヤ]列の[追加/編集]をクリックする。
注釈のレイヤモディファイヤの[追加/編集]をクリック
(4) [カスタム1]を追加し、区切りに「-」を設定し、OK。
{カスタム1}_{複数のカテゴリ}
この設定を保存し、DWGに書き出してみると、レイヤは下の図のようになります。
注釈が接頭し、色が3(緑)に

注釈のカテゴリが「注釈_○○」のレイヤになりました。モディファイやは「カスタム」以外にも、フェーズの名前やレベル、ワークセット名などを組み合わせて使うことができます。

(4)の「使用できるモディファイヤ」の一覧は、モデルのカテゴリでは、異なる値が表示されます。