2016年6月12日日曜日

躯体モデルチュートリアル(3) スラブ(1)

スラブ

スラブは床で作成するのですが、タグについて以下のような問題があります。

  • スラブ厚がタグに表示できない(2017で解決)
  • スラブレベルがタグに表示できない
  • 断熱材だけの厚さタグにを表示できない

このようにスラブ自体は床で難なく作成できるのですが、タグに表示できる情報はかなり限られています。

そこで、いくつかの共有パラメータをプロジェクトに追加して、手動でその値を記入してみます。手動といっても単に書き込み文字とするのではなく、集計表を活用して、できるだけ整合性を保つようにしてみます。

右のライブラリから「躯体モデル_30.rvtをダウンロードして開いてください。

スラブのタイプ

プロジェクトには次の床タイプが含まれています。

  • S1-------スラブ厚150mm
  • S1(i25)---スラブ厚150mm 断熱材25mm
  • S2-------スラブ厚250mm

これらは下の図のように配置されています。
スラブの配置状況

平面図-構造伏図(見下図)-基礎伏-基礎伏図を開きます。この図には1階床スラブ、および小梁の情報が表示されていることがわかります。
上部のスラブや小梁の情報を表示するには?

このように、切断面情報のスラブや梁の情報を伏図に表示することが可能です。ビューに表示することができれば、タグを付与することも可能になります。

切断面より上のスラブや小梁を表示するには

これは意外と簡単な方法で表示することができます。まず、基礎伏図を作成し切断位置を調整します。これは基礎天端よりやや上で切断するとよいでしょう。サンプルの「基礎伏図 練習用」ビューを開いて、ビューのプロパティ「ビュー範囲」を見てください。
ビュー範囲の設定

次に、ビュープロパティ「下敷参照図」を下の図のように設定します。これで基礎伏レベルの天井伏図をビューに重ねて表示することができます。
下敷参照図(アンダーレイ)の設定
この状態で、ラインワークで、小梁とスラブを「2Dot 黒 HA02」を使ってクリックします。スラブは梁の内法で作成しているので、小梁の線を二回クリックすれば、小梁とスラブを破線で「なぞる」ことができます。
ラインワークで上方の要素を破線表示にする
寸法もこの状態で作成できます。

タグの表示

[注釈]-[カテゴリ別にタグをつける]で床と小梁にタグを配置します。
タグを配置する
さて、配置された床タグをみると、すでにレベル、部材名、スラブ厚が記入されています。しかしながら、S2のスラブ厚は250mmなので、200と記入されている現在の状態は間違っています。これを修正してみましょう。

集計表でスラブ厚の情報を記入する

集計表-床集計を開きます。
集計表「床集計」
グレーの列は床要素のプロパティをそのまま表示した列、黄色の列はそれらの計算の結果の列、白い列はタグに表示するために手動で入力する列です。
赤くなっているセルは、入力上のミスがあることを示しています。

スラブ厚

スラブ厚はどのようになっているのか見てみます。
スラブ厚に関係する列
「Δ躯体」は[上部躯体の高さ-下部躯体の高さ]です。フィールドをみてみると下の図のようになっています。
計算値のフィールド
この計算結果がスラブ厚なので、「スラブ厚」の列に、この情報を見ながら手入力で厚さを入れていきます。
「スラブ厚チェック」の列は
となっています。この値が0出ない場合は、「スラブ厚」のセルが赤くなるようにしています。スラブ厚フィールドの「書式」の「条件付き書式」をみてみると下の図のようになっています。
条件付き書式

これは---「スラブ厚チェック」の値が0出ない場合は、「スラブ厚」のセルを赤色にする---という意味です。この「200」の値を「250」に変更すると、セルの色が白になります。
スラブ厚を250に変えるとセルの色が白に
このように集計表を利用することで、間違いをなくすことができます。スラブレベルも赤いセルがあるので修正してください。

集計表はモデルを間違いなく作成するために、非常に有効です。プロパティ情報を最大限に活用して、効率的なモデル作成を目指しましょう。


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