2016年2月12日金曜日

踊り場の踏面

階段はよくできてはいるが・・・

階段はごく普通の階段であれば手軽に作成できる便利な道具です。しかし、途中の踊り場に1段加えたいときはどうでしょうか?
踊り場に段を加える
今回は「踊り場の踏面」の入力法について考察してみます。

踊り場の踏板は段の一部

まずは踊り場の中間に1つ段を加えてみます。まず、下の図のように下側の経路を作成します。
下側の経路
出来上がった経路を選択し、[ツール]-[変換]をクリックします。
スケッチベースに変換する
[スケッチを編集]を選択すると下の図のようになります。色がついていますが、それぞれの色は下の図のような関係人なっています。
階段スケッチ各部の名称

まず境界を作成

踊り場の段は「大きい踏み面」ととらえます。境界線を下の図のように作成します。
境界線を作成

次に蹴上を作成

蹴上は以下の通りに作成します。蹴上は端部が接触しないようにしてください。
蹴上げの作成
赤○が作成のポイントです。蹴上線の端部が接触しないようにします。
悪い例
また、端部は境界線(緑)に接続するようにします。また、境界(緑)の線の端部は、必ず蹴上(黒)でふさぐようにスケッチします。

階段パス

階段パスを追加します。階段パスは意外に重要で、このままOKしてもエラーになります。必ず階段の上り方向を示さなければいけません。
階段パスを指し示すことが重要
そして、✅をおしてスケッチを終了し、残りの経路を追加します。
残りのパスはコンポーネント階段で作成
3Dで確認してみると
踊り場にステップ
コンポーネント階段だけでは、踊り場にけ上げを作るのは難しいですが、スケッチを併用すれば、このような階段を作成できます。

ささらに注意

以上のようなやり方で鉄骨階段を作成すると、下の図のようにささらの形状がおかしくなる場合があります。
ささらが・・・
この場合は、境界線(緑)をステップの一番上で分割します。
赤丸の位置で緑の線を分割する
完全ではありませんが、ささらの形状が改善できます。