2019年8月12日月曜日

MEPことはじめ 衛生(1)

配管設定

続いて配管を作成します。ダクト同様配管にも配管設定がありますので、これを標準添付のテンプレートからプロジェクト標準転送を行って設定します。

練習用ファイル

A360 Drive
Google Drive

配管設定の転送


  1. ダウンロードした練習ファイルを開きます。
  2. [ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]
  3. [参照]でPlumbing-DefaultJPNJPN.rteを選択して開く。
    プロジェクトの新規作成
  4. 練習ファイルをアクティブにする。
  5. [管理]タブ>[設定]パネル>[プロジェクト標準を転送]
  6. コピー元をプロジェクト1に指定し、配管○○をすべて✔してOK。
    プロジェクト標準を転送
  7. 下の図のような警告が表示されたら、上書きを選択。
    上書きをs

竪管の追加

上水道と汚水排水管の竪管を作成します。
  1. [設備]タブ>[給排水衛生設備および配管]パネル>[配管]
  2. タイプセレクタで配管タイプ:プラスチック - 水 を選択
  3. システムタイプを住宅用冷水を選択
  4. オプションバーで直径を20mm、中央のオフセットを-1000mmとして、PSの内部(下の図の赤丸あたり)をクリック。
    説明を追加
  5. オプションバーで中央のオフセットを3000mmとして、適用を2回クリック。
  6. 作成した住宅用冷水竪管を選択し、[修正|配管]タブ>[修正]パネル>[コピー]
  7. やや上部にコピーを作成。
    やや上方にコピーを作成
  8. コピーした竪管を選択して、プロパティウィンドゥで以下の操作をおこなう。
    • システムタイプを衛生に設定
    • 直径を100mmに設定
      プロパティウィンドゥでシステムタイプと直径を変更
  9. 3Dビュー>衛生を開く
  10. ビューコントロールバーで詳細度を詳細に変更し、配管を実サイズで表示する。
    配管は詳細モードの時だけ実サイズで表示される

上水道管の作成

  1. 大便器を選択し、表示された水道蛇口のアイコンをクリック。
    蛇口のアイコンをクリック
  2. 下の図のように3回クリックして竪管と接続する。

排水配管の作成

  1. 大便器を選択して、配管アイコンをクリック。
    配管アイコンをクリック
  2. オプションバーの中央のオフセットに-500と入力し適用をクリック。これで竪に500mm配管が作成されます。
    オプションバー
  3. 傾斜配管パネルで、下り勾配と1%を選択。
    下り勾配 1%
  4. 続けて下の図のようにクリックして配管を作成します。
    説明を追加
  5. 3Dビュー>衛生を開いて状況を確認する。
    配管が作成されました!
配管の作成で大事なことは、常に何の配管=なんのシステムタイプを作成するのかを意識することです。



2019年7月28日日曜日

MEPことはじめ 空調換気(3)

手動で接続する

前回はレイアウトを作成して、いわば自動でダクトを作成しました。今回はダクトを手動で作成してみます。練習用ファイルはここからダウンロードしてください。
A360 Drive
Google Document

手動でダクトを作成する

便所の排気ダクトを手動で作成してみましょう。

  1. 平面図 2階 機械を開く。
  2. 左側のベントキャップを選択し、マークをクリック。
    吹き出し口のマークをクリック
  3. タイプセレクタで丸型ダクト:T型を選択。
  4. 脱衣のあたりでクリックしてESCでいったん終了。
    脱衣でダクトを止める
  5. 便所の換気扇を選択して、マークをクリック。
    マークをクリック
  6. マウスを右に移動し、一致線が表示されたらクリック。
    一致線が表示されたらクリック。
  7. マウスを下に移動して、ベントキャップ側から引かれたダクトの端点をクリック。
    ベントキャップ側からのダクトの端点をクリック
  8. 3Dビュー>機械で作成されたダクトを確認する。
    ダクトが作成された
  9. システムブラウザを開いて、システムが作成されていることを確認する。

フレキシブルダクト

一般的なダクト以外にフレキシブルダクトを作成することができます。
  1. 浴室の換気扇を選択。
  2. 下側のコネクタを[右クリック]>[フレキシブルダクトを描画]
    右クリックしてフレキシブルダクトを描画
  3. 吸う点クリックし最後は既存のダクトの中心をクリック。
    数点クリックしてダクトへ接続
  4. 3Dビュー>機械で作成されたダクトを確認する。
  5. 接続部のT型エルボを選択。
    接続部を選択
  6. [タイプを編集]>[ロード]で[Metric Library]>[ダクト]>[継手]>[円形]>[T型]>[M_丸型 T 型 - ラテラル.rfa]を選択して開く。
  7. OKで継手を入れ替える。
    継手の入れ替え
  8. システムブラウザを確認する。
    システムが構築された
このように手動でもダクトを作成しても、つないだ途端にシステムが構築されます。

2019年7月21日日曜日

MEPことはじめ 空調換気(2)

システム分類とシステムタイプ

ダクト・配管には「システム分類」と「システムタイプ」という重要な概念があります。詳細はこちらに詳しく書いてありますので、ぜひご一読ください。
Revitでいう「システム」とは「端末と端末の接続」のことを示します。

システムとは端末と端末のつながりのこと

今回は換気扇とベントキャップでシステムを構築します。
練習ファイルをこちらからダウンロードして開いておいてください。(v2019)
A360 Drive
Google Drive

端末の配置

換気扇とベントキャップを配置します。これらはすでに練習用ファイルにロードされています。

  1. [平面図]>[平面図 2階 コーディネーション]を開き、便所を拡大する。
  2. F9を押してシステムブラウザを表示し[システム][機械]を選択
    システムブラウザ
  3. [設備]タブ>[機械]パネル>[機械設備]
  4. タイプセレクタで空調換気_換気_ダクト用換気扇天井埋込形を選択
  5. オフセットの値を2300(便所の天井高)に設定し、便所の左上の隅に配置。
  6. 接続口が右にあることを確認する
    換気扇を配置
  7. 流し台を拡大
  8. [設備]タブ>[機械]パネル>[機械設備]
  9. タイプセレクタで空調換気_換気_ブース型レンジフードファンを選択
  10. オフセットの値を1900に設定
  11. レンジの壁面をマウスオーバーし、スペースバーを何回か押してレンジの上に換気扇が表示されたらクリック。
    レンジに換気扇を配置
  12. 全体を表示
  13. [設備]タブ>[HVVAC]タブ>[制気口]
  14. タイプセレクタで制気口_排気_ベントキャップ_平型:⌀100を選択
  15. [高さ]を2800
  16. [配置]パネル>[垂直面に配置]
  17. バルコニー側の窓の上部に配置。
  18. 同様に制気口_排気_ベントキャップ_平型:⌀150を柱側に配置。
    制気口を配置

システムの作成

  1. 便所の換気扇を選択。
  2. [システムを作成]パネル>[ダクト]
    システムを作成
  3. ダクトシステムを作で、名前を便所、システムエディタ内で開くに✔。
    ダクトシステムを作成
  4. [ダクトシステムを編集]パネルの[システムに追加]がONになっていることを確認して、⌀100のベントキャップを選択
  5. [モード]パネル>[システム編集を終了]
  6. 換気扇と制気口が緑色になっていることを確認。
    換気扇や制気口が緑色になる
  7. 同様にレンジフードの換気扇もレンジフードという名前のシステムにし、⌀150のベントキャップを追加する。
  8. システムブラウザを確認する。
    システムブラウザでシステムが構築されていることを確認する
システムを作成すると、給気、換気、排気でファミリの色が変わります。排気は緑色になります。この設定は自由に変更できます。下の図のようにファミリブラウザでダクトシステムを探してみてください。
ダクトシステムごとの色の設定

ダクト作成

ダクトの作成は手動で行う方法と、経路を自動設定する方法があります。3Dを表示しながらダクトを作成してみましょう。
  1. [3Dビュー]>[機械]を表示
  2. レンジフードを選択
  3. [レイアウト]パネル>[レイアウトを生成]
  4. オプションバーの[設定]ボタンをクリック。
  5. 本管を選択し、オフセットが2800になるということを確認します。自動レイアウトの時に基本となるダクトの高さです。
    本管の設定
  6. 枝管を選択し、同様に内容を確認してOK。
    枝管の設定
  7. オプションバーのパターンタイプをネットワークにしておいて、|>ボタンをおして、配管パターンを変更してみる。
    • 青色が本管、緑色が枝管です。
    • オレンジ色はエラーで、ダクトが納まらないことを示しています。
  8. 2/5のパターンを表示。
    2/5のパターンを表示
  9. [レイアウトの生成]パネル>[レイアウトを終了]でダクトが生成されます。
    ダクトが生成される
  10. 便所の換気扇をクリックし、同様にレイアウトを生成する。
  11. ネットワークの2/5を表示。
    ネットワーク・2/5のパターンを表示
  12. [レイアウトの生成]パネル>[レイアウトを終了]でダクトが生成されます。
    ダクトを生成
いかがでしょうか?ダクトの作成は案外と簡単であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?平面図 2階 機械 を表示してください。
平面図
ダクトは単線表示されています。表示モードを[標準]または[詳細]にすると、ダクトが実寸で表示されます。
表示モード[標準]

2019年7月14日日曜日

MEPことはじめ 空調換気(1)

MEPのセオリー

電気の初歩に引き続き、今回からは空調・換気です。Revitでは空調換気も電気と同じく「端末を置いてつなぐ」という作業になります。手順は

  1. 端末(空調・換気機械や制気口)をおく
  2. システムを組む
  3. ダクトを作成

のステップです。端末自体はファミリさえあれば問題ありませんのでモデリングそのものは、意匠構造に比較して容易ですので安心して取り組んでください。
説明を追加
練習ファイルはこちらからダウンロードして開いておいてください。バージョンは2019です。


MEP設定の転送

このチュートリアルの目的は、意匠設計者がMEPの基礎を学ぶことです。本来は設備用のプロジェクトを起こして、建築モデルをリンクするのですが、このチュートリアルでは建築モデルに直接MEPモデルを作成します。
まずはMEPモデルを作成するための各種の設定をする必要があります。機械テンプレートを使ってプロジェクトを作成して、プロジェクト標準を転送しMEP設定を行います。

  1. 練習ファイルを開いておきます。
  2. [ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]で機械テンプレートを選択してOK
    機械テンプレートでプロジェクトを新規作成
  3. 練習ファイルをアクティブにし、[管理]タブ>[設定]パネル>[プロジェクト標準を転送]
  4. コピー元にプロジェクト1(機械テンプレートで作成した新規プロジェクトファイル)を指定して、以下の設定を行う
    • [チェック解除]ですべてのチェックを外す
    • ダクトサイズ、ダクトタイプなどダクト○○すべてに✔を入れる。
    • フレキシブルダクトフレキシブル配管に✔。
    • 配管○○すべてに✔。
    • OK。
  5. 機械テンプレートで新規作成したプロジェクトを保存しないで閉じる。
これでとりあえずダクトと配管を作成する準備ができました。これらの設定をしたからと言ってファイルが重たくなったり、建築関連の設定がおかしくなったりすることはありませんから安心して転送してください。

基本的な設定はこれでOKです。詳細な内容はダクトを作成しながら順次説明します。

機械ビューの準備

制気口や換気扇を配置するための平面ビューを作成します。

  1. [平面図 2階]を右クリックして複製。
  2. 名前を平面図 2階 機械とする。
  3. ビューのプロパティで以下の設定をする。
    • [専門分野]を機械
    • [ビュー範囲]で[上]の設定を上のレベル、[オフセット]を0とする。
      上を上のレベル、オフセットを0にする
  4. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[表示/グラフィックス]で以下の操作をする。
    • フィルタリストで[電気]のみを選択。
    • スペース、一般モデル、線分、詳細項目を除いてすべてチェックを外す。
      電気の設定
    • フィルタリストで[機械][配管]のみを選択。
    • エリア、パーツ、マス、ラスターイメージ、部屋をのぞいてすべてに✔。
      機械と配管
    • OK
  5. 平面図 2階 電気 を表示し、スペースタグをすべて選択してクリップボードにコピーする。
  6. 平面図 2階 機械 を表示し、[修正]タブ>[クリップボード]パネル>[貼り付け▼]>[現在のビューに位置合わせ]
    平面図 2階 機械
  7. [表示]タブ>[作成]パネル>[3Dビュー]
  8. 作成された{3D}の名前を変更して機械とし、[専門分野]を機械とする。
  9. レベルを選択して右クリックし[ビューで非表示]>[カテゴリ]
専門分野を機械
専門分野を機械にしても電気関連ファミリが非表示になるわけではありませんが、こうすることで優先的に機械関連カテゴリの要素を選択することができるようになります。
ビューの設定はこれで完了です。ビュー範囲の上を上のレベル±0にしたのは、切断面より上にあるダクトなどの機械関連のファミリを平面図に表示するためです。
建築関連では断面~上の範囲にあるもので平面図に表示されるのは
  • 一般モデル
  • 造作工事(収納設備)
の3種類でしたが、MEP関連のカテゴリはほとんどが下~上の範囲に入っていれば平面図に表示されます。

さて準備ができたところで、次回からは実際のモデリングに入っていきましょう。